妊活 と ピクサー
「妊活」という言葉があんまり好きではなくて、他の言葉ないかなーと探していましたが、雑誌で見かける「ベビ待ち」はなんかメルヘンすぎるし、「不妊治療」はなんか重いし、友人にメールで説明した時に「子どもが欲しいから赤ちゃんができるように病院に通ってる」という長ったらしいことばが一番しっくりきました。
妊娠がゴールじゃないのよ。ただ待ってるだけでもないのよ。病気治療ってわけでもないのよ。そんな、気持ちなのです。
たぶん私は顕微授精。
精子も卵子も取り出して、一対一のお見合い。お医者さんにキューピット(仲人?)になってもらいます。パンパカパーン、見事一つになったなら、またおなかに入れます。
(精子を直接子宮に入れ、はい精子くんがんばってー!となるのが「人工授精」、卵子精子取り出して、自然に結ばれるのをお医者さんが婚活パーティーのように見守るのが「体外受精」のようです。あくまでも私のゆがんだ解釈。。)
細かな話は色んな方がされているので、飛ばすとして。
なんか、顕微授精ってニュースみたい!ハイテク!ゴッドハンド!?クローン!?大丈夫なの!?神の領域!?
ってお思いかもしれませんが。
クローンではありません。培養しません。無からは作り出しません。そしてお互いの卵子と精子なので私たちの子です。
自然にはできないので、医療の力を少し借りる。
そんな気持ちです。
お金は飛んでゆくけれど~~~……。
働きながら地元の病院に行っていた頃、産婦人科だったので、妊婦でもない私が行くことに、多少なりとも抵抗がありました。旦那さんはもっと。待合室で待っていたくない、という感じでした(結構待たされる)。
お医者さんは、旦那さんには「この日診察なんだけど申し訳ないけどこれます?」みたいな言い方。私には「次回はこの日きてください。」という感じ。女性だってはたらいてりゃあ時間を作るのに苦労するんだぁ!!と、怒りがわいてきました。
だから、今年度から辞めて、「次何日です」という言葉に、ほとんど何も考えず「はい」と返事できることに、すごく気持ちが楽になっているのを感じます。
そして、今行っている病院は不妊外来専門なので、ちょっと遠いのですが、待つのは苦ではありません。
ただ、こんなにたくさんいるんだなぁ……と驚くばかり……。こうなるまで、結婚すれば赤ちゃんってできるもんだと思っていたよ……。
いまはやるべきことをやっているので、とても前向きです。
ただし、今日の検査も地味に痛かった……。そして今後毎日注射を打つことになるのですが、今日、それが自宅で自分でやる、ということを知り、恐れおののいています。
いつも採血や予防接種の時は見ないようにしてるのに~。
思わず採血中に「簡単にできますか?」と聞いたら、そのお姉さんは看護婦さんじゃなくて「検査技師」の方だったため、「やったことないのでわかりません」とのこと。
そうですよね、普通の注射と違いますもんね……。「でも、教えてもらった時にどうしても不安だったら通って打ってもらうこともできますよ」と言ってくださいました。
優しい……。
高度先進医療だって、やるのは人間です。
この方々を信頼して、不安なところは色々聞きながら、時にはまな板の鯉になりながら、進めていくつもりです。
さて、検査も終えて、滞在時間2時間強と意外に早く帰れた(笑)ので、寄り道して現代美術館にいったらピクサー展がやってました。
「モンスターズインク」「ファインディング・ニモ」「トイ・ストーリー」のピクサーです。
作り方、キャラクターデザイン、イメージボード、見れば見るほど、このかわいらしさや細かな動きやストーリー作りにどれだけ根気のいる作業をしているのだと思うことばかり。
いい仕事。
「ゴビ砂漠をわたるような、根気のいる作業」だけど成し遂げると
「達成した!!」と大きな声で言えるそうです。
そういえる仕事は、
いい仕事だなぁ。
だからこんなに素敵な作品がいくつも生まれているんですね。
20代~30代の方が多かったですが、カップルの女性も男性も、子どものお母さんも、みんな、いとおしーいキラキラした目で、一つ一つの展示を見ていたのが印象的でした。
思わずポストカード買っちゃった…。
ついつい不妊治療というと、ともすると「不幸」、もしくは「大変」でいなければいけないという、自己暗示にかかりそうですが、前向きに、自分に正直にこの経験を楽しんでいきたいと思います。
今日行ったからたまたまピクサー展見られた、ラッキー☆
幸運の女です。