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保育士の仕事(記録、連絡帳、お便りの書き方注意点)

久々に、保育士ならではの書き物の書き方について書いてみようかなと思います。

 

こどもと遊んでいるイメージの強い保育士ですが、前に伝えた通り毎日、毎月、期ごとに書き物が大量です。
おたよりなど、保護者のかた向けに書くこともたくさん。そんなとき、一般の会社の文書では気にしないところで、保育士として気をつけていることがあります。


☆例えば、『こども』という言葉を使うときの漢字。
大人の従属ではないという事で、私は『子ども』と書くよう教わりました。最近は文科省にのっとり『子供』とするところも出てきているよう。時代によって、考え方によって、気をつけています。『障害』『障がい』『障碍』などもそうです。

☆『~させる』という言葉を使わない。
あくまでも、主役はこどもたち。たとえぜろちゃんでも「食べさせました」「着替えさせた時、」などとは書きませんでした。たかが言葉でも、気をつけることによって、意識も違ってきます。主語は保育士じゃない。『食べさせる』事ができる保育士がえらいわけじゃない。気持ち良く『食べる』事ができるよう、お手伝いしているという気持ちになると、食事が楽しくなりました。

☆特定の子が、目立たないようにする。
こどもたちの可愛い、面白いエピソードをお便りに載せるときもありますが、なるべく満遍なく載るよう、気を使います。写真を載せたり取るときも、全員写っていることを確認!

☆エピソードでは結果よりも過程やその子の内面を大事にする。『○○ができるようになりました』とだけ書くと、保護者のかたもその子の出来不出来に目が行きがちに。伝えたいのはそこじゃなく、できるまでやろうとする粘り強さだったり、できなくてもできる子を認めるまっすぐな心だったり、これを使ったらできるかな?と道具を持ってくる工夫だったり。その子なりのやるなぁポイントや、心の成長を伝えるよう心掛けていました。クラスのお便りに載せるときも、その子の保護者でなくても、その子がどんな子なのか良いところが分かるように心掛けていました。

☆なるべく柔らかい言葉で伝える。
簡潔に、敬語でも固くならず、上からにならず、わかりやすく。
なかなかこれが難しいのですが、先輩に直していただきつつ、読みやすい文章を心掛けていました。また、記録もディテールを説明しようとすると長くなる……ので、いかに簡潔にポイントを押さえて書くかが毎回の課題でした。


いずれにせよ、こどもたちをよく見てないと、書けない文章。保育に余裕がないときは全然見えてなくて、苦労したこともありました。。
同じ出来事でもどんなふうにみるかによっても、全然ちがう文章になってしまう。なかなかにおくが深いのでした。