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百万円の価値

今週のお題「もしも100万円が手に入ったら」

 

夫に聞いてみたら、

飲み会に使う!

と言っていました。どんだけ飲みたいんじゃいっ!

もはや我が家のネタです。呑兵衛の夫……。

私はロンドンに行って、友人のマリアに会いたいな~と思います。両親も連れて行きたいな~。

 

子どものころ、100万円って家どころかなんなら島も買えるくらいの力があると思っていましたが、30代になると、100万円って意外と少なく思えてしまう、悲しい大人になってしまいました。

 

だって、こないだ計算してみたんです。

不妊治療にかかったお金。

仕事を辞め、できるだけの事はすると決めたものの、自然妊娠していたらこのお金はゼロかと思うと、ちょっと複雑な気分。

それでも、私たち夫婦にはこの道しかなかったのだと、思っています。

後悔はしていません。

107万越え……。

いや、その二年前に地域の産婦人科に通っていたので、もっとです。

 

不妊治療の中でも、顕微授精というかなり高額になる治療を受けることになった私たち。

採卵後、いくつかとれた受精卵をスクリーニング検査しますか?と聞かれました。

これをすることで、染色体の異常が分かり、より着床し(お腹の中で無事に育ち)やすいそうです。

染色体が分かることで、命の選択をすることにもなり得るので、日本では倫理的に認められてはいないようです。でも、それにより、流産の可能性も低くなるそう。

 

受精卵の中でも胚盤胞という形に成長できたものだけがその検査を受けられます。

 

一個9万円。

 

うっ……高い。高すぎる……と思いましたが、もし、すべてがダメだったら、何度も流産を繰り返すことに……毎回またお金がかかる……どちらが安いのか……体の負担は……。

そう考えて、やってみることになりました。5個きれいな受精卵があり、

「そのなかで、なるべくたくさん胚盤胞になるといいですね」

とお医者さんは言いましたが、

「は、はい……」

五個全部だと45万だよぉ~

と内心複雑な心持ちの私なのでした。

結果は3つ胚盤胞になり検査をしました。

そんな時になって先生が「入れられるのは二割と思ってください」と言うので、全滅もあり得るかも……と思い、どきどきハラハラしながら検査結果を待っていましたが、

 

来月一つは入れられることになりました。

 

はぁ~……良かった。

 

不妊治療をしていると、様々な試練をかいくぐり、選ばれないと、命って生まれることもできないんだなと思います。

今生きている人すべてが、その試練を超えてこの世に生まれてきて、生まれた後も病気や怪我の脅威がありながらも生きている、

 

生きているだけですごいことだなと実感します。