保育士の仕事(食事編)
無事に採卵を終え、今日は注射をしに行ってきました。
いくつかちゃんと受精したものがあり、明日、私のおなかの条件が良ければ、一個中に戻します。
そのあとは、自然に任せるのみ。と言っても、注射は毎日打たなければいけないそうです。。
そんなことはさておき、
ちょっと前のブログに、保育園では乳児は午前おやつ、みんな給食、午後おやつを食べているよというお話をしました。
お昼ご飯。当たり前だと思われるかもしれませんが、園によって様々です。
ゼロちゃんは、離乳食の進み具合も、ミルクの時間も人それぞれなので、超個別対応です。月齢の差があるので、誰かが寝ているときに、誰かが食べていることも。
1歳になってくると少しずつそろってきます。
でも、早めに眠くなってしまう子、朝ご飯が遅い子、まだまだ個人差は大きいです。
私がみた、いくつかの園のうち、一つは一斉に「いただきます」でした。
三人担任プラスパートさんだったので、週替わりのリーダーが子どもたちをひきつけ、サブがそのフォローそしている間に、フリーとパートさんが給食準備、または数人ずつトイレへ。
給食準備ができると子どもたちが座って、エプロンをつけ、リーダーがピアノを弾いて、今月の曲と「おべんとうのうた」の給食バージョンを歌い、いただきます。
基本的に全部食べきることが目標で、食べきってからデザート、おかわりは各おかず一回ずつでした。
おかわりは職員がしていました。
「ごちそうさま」はそれぞれ。エプロンを外しておしぼりでお顔を拭いて、エプロンの中にまとめます。
食事の間に別のスペースにお布団を敷いておいて、
着替え→トイレ→お布団で、おひるね。もしくは絵本を読んでおやすみなさいです。
食事中、子どもが立ち歩くなんてダメですが、うとうとしちゃったら、ちょっとお散歩といって部屋の中を一周して起きてから食べていました。
自分は、苦手なものを食べさせられない保育士だったので、だめだなと思っていました。先輩がスプーンを出すと口を開けるのはなぜなのか不思議でした。
絵本読みや、お昼寝の間に、フリーが食事、テーブル、床を片付け、掃除し、拭きます。
で、転職した先の保育園。
少人数なので、基本的に担任が一人と、補助の先生もしくは実習生さんがついていました。
子どもたちが遊んでいる間に少人数ずつトイレに行き、「お食事の準備してるね」と声をかけ、担任が準備します(食べたい子はこの時点でもう来て座っている)。
他の学年の担任や補助の先生に他の子たちの遊びを見てもらいつつ、お食事ができたところから並べていき、食べたい子から食べ始めます。
朝が早い子や早く眠くなる子は、早めに声をかけて食べ始めます。
その後ばらばらと食べたい子が来て、手を洗い、食べ始めます。
おかわり比較的自由。何度でも。
人気メニューはあとから来た子にの子に残しておこうと声掛けはしますが、全部の量が平等ではないです。後半になると自分ですくいます。
この時期は苦手なものが決まっているわけではないと考えていて、無理に食べさせようとしていませんでした。残しもOK。
でも、食べないものや、その日の食事量は、管理栄養士と一緒に把握していて、体調や家庭の食事も見直すきっかけになったりしていました。
食べ終わったら一人ひとり、ごちそうさま。二歳児さんがお盆で食器を片付けているのを見て、ちょっとあこがれたり、やってみようとしたり。
とめません。
早く食べ終わった子は、ひと遊び、その間に先に行った担任か、補助の先生が布団を敷き、担任もしくは補助の先生が、終わった後のテーブルや床を掃除し、拭きます。
と、こんな流れ。
一斉に「いただきます」をしないところから、全然違うのです。
転職してすぐは戸惑うことばかり。
しかし、子どもたちの自立具合は後者の園の子たちはすごいなと思いました。
二歳児になると、ご飯はおひつから、お味噌汁は鍋から自分でよそい、おかわりも自分でします。
「(まだ来てない)○○くんの分も残しておいてね」という言葉をやり取り。
夢中になってる遊びがあったら、「終わったら来てねー」と声をかけていると、
「ブロック終わったよー」と言って満足そうにやってくることも。
「いただきます」をみんなでして当たり前、給食は全部食べて当たり前、そんな常識を
だけど、なんでそうなの?
その待つ時間の我慢はこの年齢で必要なの?
集団で動くことは大人の都合じゃないの?
全部食べることがいいってなんで?その量はみんな一緒でいいの?
そもそも食事が苦痛になっていないか?
と根底からもう一度問いなおすような、そんな園生活でした。
三歳以降の幼児さんも、話を聞くと、バイキング形式の園、みんな前を向いてしゃべっちゃいけない園、それはそれはきっと預けていらっしゃる保護者も知らないような、その園のやり方があります。
苦手なものを、スプーンの裏に隠してあーんしてあげる園、わざと見えるようにして自分で選択する園。
保育園の保育士は本当に狭い世界で生きています。
良かれと思って、やっているところがほとんどだと思いますが、その良かれの基準は本当に園によってさまざま。
でも、外側にいないと、そのやり方がごく一部だということにも気付かず、考えずに先輩を踏襲していることが多いように感じます。
だから、保育園をよく知らない方が、これを読んだらどう思うのかな、意外におもうのかな、想像通りかな、とっても興味があるのです。