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保育士は何が忙しいのか

待機児童問題が叫ばれて、ようやく保育士の給料が上がりそうです。

薄給も問題ですが残業もちょっと問題。でも、子どもたちのためを思うと手を抜けないのが現状です。

 

でも、見た目には保育士さんって、子どもと遊んでるだけに見える。

保育以外にどんなことをしているのか、ちょっと書き出してみました。

・掃除、玩具の消毒

 パートさんがいる場合もありますが、乳児さんは口に入れることが多いので、毎日おもちゃの消毒をしています。

 

・朝、連絡帳チェック。

幼児はないところもありますよね。乳児になるほど細かくて、ゼロちゃんは何時に寝たか、何時にミルクを飲んだか、便は出たか、食事の量、体温など、書いていただいています。保護者の方からの子どもの様子や、悩み相談はお昼寝中にじっくりよみます。

 

・連絡帳書き

 私のところでは主にお昼寝中に全員分手分けして書いていました。量は園によって 様々。便が出たとか、体調とか、熱とか、そんな情報のほか、日中どんなことをして遊んだのかとか、どんな発見をしたのか、時にはケンカの様子を交えて、こんな成長が見られたとか、保護者へのメッセージを書く場合もあります。

 保護者との関係づくりにも大事なことなので、言葉づかい、書き方、色々ポイントがあったりします。また機会があったらおいおい。

 

・一日の子どもの記録。

 特に乳児さんは、成長著しいので、これからの保育に行かせるよう細かく記録しています。運動発達、生活、表現、人間関係など保育の五領域というものがありそれに沿って書いたりします。例えば、スプーンの持ち方を記入したり。誰とよく遊んでいるかや、噛みつきや、熱が出たらその様子、汚れを気にせず遊ぶとか。こちらは保護者には見せません。が、希望があれば見られると思います。大体これもお昼寝中にかけるといいな……。

 

・全体の日誌

今日、誰が休んでどんなことをしたのか、散歩に行ったのかどうか記録します。複数担任だった前の園では、一週間でリーダー、サブリーダー、フリーなど、役割が交代するので、主にリーダーが一週間の保育計画を立てて、記録を書いていました。

 

・月ごとの個別記録

毎日の個別記録を月ごとにまとめます。これも、いくつかの項目に分けて食事なら食事など記録。月の記録がたまると、一年間の成長が見やすいような表になるような仕組みになっていました。園によって様々かもしれません。こちらは私、完全に残業でした。

 

・お便り

園によって形は様々ですが、保護者の方へのお便りもクラス担任が書きます。クラスのその月の様子や、行事予定、衣服の調節などの生活に関することや、今子どもたちが好きな絵本など多岐にわたって書いていました。前の園では毎月出していました。 

 

・行事計画と会議

毎年のことではありますが、毎回会議で出し物や担当、どんなことをするか、こまごま決めていきます。お昼寝中にできればやってしまいたいのですが、毎月の会議は全員が出るため、どうしても夕方からです。お昼寝には必ず誰かがいて、睡眠チェックをしなければいけないからです。

会議は行事のほかに、気になる子の報告相談、クラスの報告の共有など様々です。一人一人のこと、意外と全体で共有しています。

 

・行事準備

4月の入園式から、こいのぼり、遠足、プール、夏祭り、運動会、遠足、おいもほり、クリスマス会、餅つき、お遊戯会、ひな祭り、卒園式etc.……常に行事に追われています。

子どもたちの制作の準備、壁面装飾(壁を季節に合わせて装飾する)、行事予定表の作成、運動会の踊りを考えたり、クリスマスのプレゼント、お遊戯会の内容、衣装など、準備するものはあとからあとから出てきます。

運動会とお遊戯会が山場……。気付くと新年度準備に追われます。

子どもがいるところではできないものは(秘密にしたいものとか)家に持って帰って作ったり、放課後作ります。

運動会など音が出る行事は、近隣の方にご迷惑をおかけしますというお知らせを配ったりもします。

 

・お誕生日プレゼント、カード

行事とは別に、子どもたちのお誕生日も大事なイベント。少人数の園にいた時は、その子のお誕生日の日に保護者の方も来ていただいてみんなでお祝いしました。手作りカードと手作りプレゼント。その子の好きなものがアップリケされたカバンを作ったりしていました。カードにはその子の笑顔の写真と職員からのメッセージが入っています。愛情たっぷりです。

 

・保育教材

ペットボトルに色水を入れたり、紐通しを作ったり、身近なものでいろいろなおもちゃを作ります。年齢や月齢にぴったりの、その年のその子たちが喜ぶおもちゃを考えて、作ります。

 

ちなみに、保育士さんたちは踊りや玩具、カードやお当番表、運動会の競技など、アイディアが求められるものがたくさん。アイディアマンだなぁと感心されるお母さん方もいらっしゃいますが、実は、

つよーい味方、保育雑誌なるものが、毎月何冊も出ております。

うぐぐと詰まったら、ぱらぱら。4月号にはこいのぼり制作のアイディアが。1月号には鬼のお面の作り方。年齢別にかかれているのもあり、参考にしております。だから保育士が別の保育園の壁面を見ると、どの雑誌を参考にしているかばれてしまうことも。

そして、その園の先生がどんなのが好きか(派手好きなのか、天然素材が好きなのか、無骨でも子どもが生き生き作ったものが飾られているのか、みんなおんなじを求めているのか)そんな保育が垣間見れてしまいます。

 

私は、壁面のウサギがみんなピンクだったりすると気になります。

ある知り合いの子と絵を描いて遊んでいた時に「うさぎはピンク、ぞうは水色で塗るんだよ。」と言われたことがあり、先入観の恐ろしさを感じました。

色んな色のウサギがいるが、ピンクのウサギだけは見たことがないよ……。

だからあえてピンクにはしたくないなぁなんて思っちゃいます。

 

とはいえ、「じっくり考える時間はないんだよぉー」という思いもよく分かるので、大きな心で見てください。

 

他にも保育士の仕事は

・防災係であったり

・近所担当であったり

・家庭訪問、保護者会、個別面談の資料記録作成だったり

・姉妹園との交流であったり

・図書だったり

・布団を干したり洗濯したり、

・汚物処理、子どものエプロンすすぐ、おもらしすすぐまとめるであったり、

・お散歩バッグの中身チェックだったり

・体調の悪い子がいれば調理さんと話して献立の変更をしてもらったり、

・噛みつきやけががあれば、お詫びをしたり、双方の思いを伝えたり、

 

なんやかんやいろいろいろいろあるのです。

9時から5時まで子どもが全員そろってて、お昼寝タイムは休憩時間含めて二時間あればいい方で、残業しないでできるわけがない。

が、残業代でないところも多い。

むむむですねぇ。

でも、子どもの笑顔がプライスレス。ついついやってしまう……。 

 

そんなことを夫に愚痴ると、じゃあ保育士で徒党を組んで、ボイコットでもなんでもやればいい!と言われてしまう今日この頃です。。

そうですよね……。声を上げていかないとね……(また仕事が増える……本音)