マナーってなんだろう
西日本じゃないですが、ついこないだ夫と二人で、電車に乗り込んだ時のこと。
あいているのは並んだ座席二つ分というシートに夫が先に座り、私も隣に、と座ろうとしたら一歩早くおじさんが座ってしまいました。
仕方ないと思っていると、夫が譲ってくれました。それを見ていた反対隣りの男の子とその隣に座っていたお母さんが、男の子を膝に乗せ、隣の席を開けてくださいました。
夫は「大丈夫ですよ」と一度遠慮しましたが、男の子も「どうぞ」といってくれ、たぶん中国系のお母さん、たどたどしい日本語で、「大丈夫ですから座ってください」とニコニコ。
それにつられて、夫もありがたく座ることにしました。
家族が降りるときに夫が「ありがとうございました」と声をかけると、あちらもニッコリ。
お年寄りだから、妊婦さんだから、障害があるから、そうやってルールにのっとって席を譲ることってもちろん必要ですが、それを超えた温かさをこのお母さんからもらいました。
相手を想像するって、
相手が自分のことをどう思うかという世間の目
ではなく、
相手が気持ちよく過ごせるには自分はどうするか
ということなんだな。
知り合いだったら当たり前のようにやっていることを、見ず知らずの他人にするって意外と難しい。勇気がいることだと思います。
降りた後の帰り道にまで、あったかい空気を残してくれた、お母さんの気持ちに感謝です。