<不妊治療>着床と自己注射と
九月六日。
病院に行き、胚移植の結果を聞きました。
夫も休みを取って一緒に聞いてくれました。
結果は……無事に着床!!
しかし、思っていた「赤ちゃん、いますよ」とエコーで見える
という夢はまだ先で、その日は尿の成分で分かる、という程度でした。
でも、病院まで静かにしていた二人は、外に出た途端舞い上がり、さっそく最後のウナギを食べ(本当は初期の妊婦さんは食べ過ぎたらだめらしい。でも、毎日一切れも今までだって食べたことないし!そんな豪勢なもの絶対食べ過ぎない自信あり(笑))、妊婦さんの本を買って読んでいました。
次の週、また病院に行くと、内診で赤ちゃんが包まれているという袋(黒い丸)の画像を見せてもらいました。この中にいるのかな~、という嬉しさと、でもまだまだ分からない不安と、はやく姿を見たい、という気持ちで複雑でした。
日々のプロゲステロンという、子宮の壁をお布団みたいに厚くするための、自己注射にも、だんだん慣れてきました。
普段はおしりの上部に打ちます。
こんなに何度も毎日打っていると、どうすれば一番痛くないか、研究してしまいます。
なんせ、油っぽいお薬だそうで、打った後から固くなったり、痛くなったりするのです。
病院に行った日は病院で打ってもらうのですが、一度腕に打ってもらったら、めちゃくちゃ痛くて、寝返りもうてなかったので(人によるそうです)、それからお尻オンリー、右のつぎは左、と順番に打っています。
ざっと手順としては、
袋から注射器をだし、空気を抜いて、
薬吸い込み用の太い針に付け替えて
薬の瓶の上をぽきっと折って、
液体を斜めにしたりしながら完全に吸い込ませ、
刺す用の針に付け替え、お尻を消毒して、お尻をつまんでぷすっといきます。
(実際行うときはちゃんとした説明を受けてください)
「刺した後、手足にしびれがないか、また、ちょっと押す部分を引っ張ってみて、血が逆流してこないかチェックしてください。逆流してきたら、ちょっと引き抜いて、向きを変えてまたさしてみてください」
と看護婦さんから聞いたときは(ひーっ!!そんな余裕ないよー!!肉の中で向きを変えるってどういうこと!?)と内心恐れおののいていました。が、血が逆流したことは20回くらいは刺した今までで一度しかありませんでした。
私のかんでは、
『刺すときに躊躇しない。息を止めない』
『ぼこぼこしたところにはなるべく刺さない』
『液を注入するときは、8秒くらいかけてゆっくり入れる』
『即もむ!!よくもむ!!』
で、痛みはだいぶ少なくなる気がします。
病院でやってもらうときも、手早い看護婦さんで、嬉しいときほど、後から痛くなってくるような気がします。人によるのかもしれませんが。
あと一週間頑張れば終わると思うと、あっという間なような。
無事に元気に育て~!!
毎日、心の中で祈っています。
防災見直し!
9月1日は防災の日。
毎年食料品だけ見直して、あとは軍手やらどんどん適当に買い足しているだけなので、
我が家も今年はちゃんと見直すことにしました。
参考にしたのは『東京防災』のリストと、一緒に来たタウンページの防災マップに書いてあるリスト。
これが、意外と違うんですね。
東京防災のリストには、持ち出し用とそうでないものに分かれていて、持ち出し用には非常食は含まれていません。
タウンページには着替え一式なんていうものもあります。
参考にしつつも、全部は入らないので、我が家なりにどれが必要か考えました。
家の立地、危険度は地盤的にもそんなに心配はないだろう。
また、川や、海のそばではなく、山のそばでもないので、家が流されたり押しつぶされたりはしないだろう。
ということで、また、物を取りに戻ることも可能と考え、乾パンと500mlの水、非常食羊羹のみリュックに入れて、他の缶詰は置いていくことにしました。
また、
むやみやたらに懐中電灯があったので、中に入れるのはラジオ付きのものと小さいのに絞り、他は停電になったとき用に玄関に置きました。
新聞紙も東京防災には書いてなかったけど、なにかと重宝なようなので、入れることにしました。
で、今回、一つのリュックに入ったのが、
*ラジオ&ライト
*東京防災の本(地域のマップ付き)
*洗面セット(歯ブラシ、つぶれるコップ、ヘアゴム等)
*袋セット(ごみ袋、ビニール袋)
*救急セット(三角巾、ばんそうこう、包帯、ウェットシート、マスク、ホッカイロ、ビニール手袋)
*ハンカチ、ティッシュ
*新聞紙
*メモ、電話番号控え
*筆記用具
*タオル
*新聞紙
*ちょっとしたお金
*非常食
*スマホ・携帯充電電池、コード、単三電池
*雨具ポンチョ
*トイレットペーパー
*何が入っているかのメモ
です。結構はいるもんだ!
あとは、簡易トイレとか、買えたら買いたいなと思っています。
新聞紙を整理していたら、2011年、当時の新聞が出てきました……。
3月15日……
あの頃、怖くて、慌てて家のもので、防災リュックを作ったのですね……。
余震が何度もあって……
原発のニュースがどんどん悪くなって、信じられなくて……
雨にも気を使っていたあの頃の生々しさ………。
よみがえってきて、涙が出てきました。。。
ベランダスイカの収穫!!!
今週のお題特別編「はてなブログ フォトコンテスト 2016夏」
ずぼらな私が、ベランダで作れるというスイカを育てはじめ、以前⇓こんな写真を乗っけていました。
小さな小さなスイカが、一つ、育っていました。
本来はわらを敷かなければいけないのですが、枯葉の上に乗せていたら、なんだか虫がついてきて、あわてて夏用の御簾をわら代わりに敷いて、一日アルミホイルを下に敷いてみました(アブラムシが逃げるらしい……)。
で、スイカに一番近いつるが枯れた時が収穫のタイミング、とじわじわと待っていたのですが……
なんと、暑いやら雨やら台風やらでそうこうしているうちに、ツルがすべて枯れてしまう、という事態になってしまいました……。
しかも旦那さんは出張中……。
不安になりつつも、旦那さんが帰ってきたら、切ってみよう!と決め、待ちに待った今日、8月の最終日。
ようやく収穫しました。
手のひらサイズ。おひさまの温かさ。
洗うとつるつるに。冷たい水で冷やしてみます。
一寸法師すいか。
いよいよ切ってみます!
正直、虫がいっぱい出てきたらどうしようとか、
真っ白い瓜だったらどうしようと思いましたが、
包丁を入れた瞬間、ん!赤い!と思いました!
ぱっかーん!
小さいけれども、こんなにちゃんとスイカでした。小さい種もあります!!
中はまだあったかくて、あまーいあまーいスイカでした!!
あっという間に食べてしまったけれど、最後の最後で夏の味を堪能できました!!
不妊治療 胚移植 最前線
今まであんまり語られていませんでしたが、こつこつと病院に通って不妊治療を続けていました。
6月10日に採卵してから約2か月半、ピルを飲んで卵胞を空っぽにして、薬と黄体ホルモンの注射で、子宮の内膜を厚くして、卵をお迎えする準備をしてきました。
その間に、病院では採卵した卵子と精子を受精させ、胚盤胞という形になるまで面倒を見ていただきました。
取れた卵子は12個ぐらいありましたが、受精、分割、胚盤胞になるまでに淘汰されていってしまい、染色体異常で大きくならないだろうといわれている胚もあり、いつの間にやら残ったのは二つだけ。その中でも一番きれいな胚を今回入れることになりました。
今日は採血を終えると、診察をしてOKが出ると、手術室の階へ移動。
採血後にトイレに行った後は、水筒の水を飲んで、お小水をためます。
着替えて、今後の気を付けるべきことを説明してもらって待つこと30分(寝そうになった)。お小水が溜まっていないとエコーが痛いので、水分をたくさん取るのですが(練習をしたときにとっても痛かった)、水筒の水では心配で、看護婦さんにお水を頂き、手術台に上がりました。
寝た格好で待つこと10分。先生の前で名前と生年月日を繰り返し、あっちこっちで私の名前が呼ばれ(間違って他人の入れないように)、始まりました。
画面のなかで、プレパラートの上に一個の小さい○が映し出されました。
「いいかんじですよー」
先生が言います。
アップにするとしっかり分割しています。
ひいてみると、めちゃめちゃちっちゃい!!これが赤ちゃんになるのかしら~!!ドキドキ。
それをホースのような管でピュッと吸い取り、エコーで見ながら、中に入れていきました。
ちゃんと出たか、管を最終確認。
終了です。
着床しやすくするため、その後も毎日自己注射をおしりに打たなければいけないのですが、今日は肩にしてもらいました。
これが痛いのなんの。
終わってからもずーっと痛い。ぐいっと伸ばすと痛い……。
これも、医療が発達しているからこそ、ここまでできるというもの。
ありがたいと思って、受けなければいけませんね。
でも医療の手助けはあっても、ここからは(これまでも実は)自分と胚の生命力次第。自然に任せて、大切に育てていくしかありません。
明日からも、これから4週間自己注射が続きますが、がんばります!
まだ食べられないらしい
スイカを明日食べます宣言したこないだでしたが、
実は、まだ食べていません。
詳しくスイカの収穫時期を調べてみたところ、実の近くにつるがあり、そのつるが完全に茶色くなったら食べごろ、と書いてありました。
あ、茶色くなってるじゃない♪
と思っていたのですが
よくよくそのつるを引っ張ってみると、……取れてしまった……!
あれ、こっちの事……?
まだ青々としている……
ということで、もうちょっと待ってみることにしました。
ちなみに、ベランダにこんなお客さんもいました。
しゃくとりむしちゃんが、ベランダサンダルに。
なんか久しぶりだな~尺取らないかな~と、パキラにくっつけたら、微動だにしない枝のふりを一生懸命してました。ごめんね。
映画とスイカ
今週のお題「映画の夏」
今年見た映画と言えば、
「ズートピア」
「ファインディングドリー」
「さとにきたらええやん」
「too young to die 若くして死ぬ」
です。
それぞれ全然違う感じですが、どれもなかなかでした。
ズートピアも、ファインディングドリーも、単純なストーリーなのに、深いところにメッセージがあるような気がしました。
特に、何でもすぐに忘れてしまうドリー。かわいくて素直で、だからこそ、心がきゅっとなる。でも、いいところを認めていけば、すごい力を発揮するドリーに、なんだか、保育の大事な部分があるような気がしました。
「too young to die」 はクドカンのばかばかしさ全開の映画でした。あまちゃんでだいぶ抑えたクドカンだなと思っていましたが、くどさ爆発、爆音、耳がキーン。それでも、気分よく見終わってしまうのは、基本的に良い人なんだよなぁ、みんな。というとこなのかもしれません。
「さとにきたらええやん」(重江良樹監督)ドキュメンタリーです。「こどもの里」という子どもたちのための居場所。赤ちゃんから高校生から誰でも来ていい場所。子どもが宿泊するのもOKの場所。里子として、そこで生活している子もいる場所。ホントに雑多なその場所が、とても心地よさそうに見えたのですが、きっとその裏に、職員さんたちの、深ーい懐があるんだろうなと思います。目の前の子どもたちをどうにかしたいという思い、子どもたちの思い、親にまで踏み込んだ取材、何度も、涙が流れました。
今後の映画で気になっているのは「シン・ゴジラ」。
でも、明日も旦那さんはお仕事かな……。
明日はいよいよスイカ、あのプランタースイカを食べたいと思います!
一つしかならなかったけど、手のひら二つ分くらいの小ささですが!はじめてのプランタースイカ、どきどきです。
はやくもほかにも何か育てたいなと思っているのですが、朝から熱くて外に出る気が起きない……。しかも、ここの所ぎっくり腰をやってしまったので、重いものをなるべく運ばないようにしている、というので、ちょっと断念しています。
三宅選手と内村選手も腰痛だとか……ちょっと親近感。いや、次元が違いますね。失礼。
文章にできること舞台にできること
なんだか最近、本やら劇やら漫画やら映画やら落語やら、触れる機会を頂いています。
先日、ジャンヌ・ダルクを題材にした劇をみました。
その中で、『美しく幸せな時代のフランスの情景』を、
重ねたトランクの陰から5、6人の手がにょっきりと出て、その手が花になったり、鳥になったり揺れることで、表現していました。
語りは歴史的背景を語るのですが、フランスの詳細な情景は語られず、その手のなめらかな動きが優雅な雰囲気を醸し出していました。
演劇らしい表現に、わくわくします。
丁度、中世フランスの時代を描いた漫画では、貴族たちの華やかな振る舞いや、衣装、景色を描くことで、栄華を表現していました。美しい姫君、王子、次々と出てきます。
もし、小説で表すとしたら、どんな言葉になるでしょうか。
演劇や、漫画では表せない、香り、なんていうものでも、文章だったら書けちゃう。
『羊と鋼の森』(著、宮下奈緒)
の中で、「音」や「音楽」が見事に表現されていたように、実際の自分の嗅覚や聴覚ではとらえきれないものさえすくいあげて、あらためて、美しく心に届けてくれるのが文章です。
今まで何となく、
小説は文しかない
漫画は文と絵
劇は語り(セリフ)と役者と動きと音
映画は、それプラス、見せたいものをよりアップにリアルに
と、
前者の方が想像力が必要になるものだと思っていました。
でも、舞台では、実際にフランスの華やかな街を持ってくることはできない。
その代り、客は揺れる12の腕と、語りの言葉だけを見て、美しきフランスを想像するのです。
戦争のシーンでも、何千人という戦いを見せることはできない。その代り、様々な表現が工夫されていて、ライトや影や音、色々な方法で表現されるのです。
見せる側の思いと、見る側の想像力がピタッと合った時、それはきっと、ちゃちな映像よりも豊かなフランスが浮かび上がるのだろうなと思います。
どの技法にも、それぞれの良さがあって、それぞれの面白さがある。
文章でしかできない面白さ、劇でしかできない面白さ、座った語り手だけで世界の広がる落語の面白さ。
そこに、作り手の工夫や思いや丁寧さが、垣間見える。
表現って自由で、どれも捨てがたく面白い。
そう思ったこの頃でした。