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保育士の仕事(緊急災害編)

地震が続き、眠れない日々が続いている方々が安心して暮らせますように。あらためてなくなった方へのお悔やみと被災地の方へのお見舞い申し上げます。

 

保育園では、毎月一回の避難訓練が義務づけられています。

子どもたちが大人の動きや大きなサイレンになれたり、速やかに避難できるようにというのもありますが、職員もこの時はこう、と体で動けるように、火事と地震と様々なパターンを想定して行っています。

年に一度か二度は、保護者も巻き込んで緊急メールを送ったり、広域避難所までの訓練もします。

 

ただ、子どもたちが寝ているとき、まだ子供がそろわない時、夕方の子どもも職員も少なくなる時間など、避難訓練できない時間帯もあるのは事実……(やっている園もあるのかもしれませんが)。

晴れてる日、訓練ありきで、(保育士は)心の準備をしている状態が多く、もし、土曜日だったら、もし園長不在だったら……色々心配です。

実際自分が防災担当だったとき、職員体制がたまたま悪いときが避難訓練の日に重なってしまい、実施できなかった時がありました。出来ないくらいなら、どんな時でも対応できるように、決めた日にやろうと決めました。

そこで失敗したり、職員が少なくて困っても、訓練だからいいんですよね。その時こそ誰がどう動けばフォローできるのか、次に生かせばいいのです。

 

東日本大震災の時には、私は学童の保育補助をしていました。子どもたちはちょうど学校を終えて学童に来る時間。来てる学年と来てない学年がいて、集団下校してくるクラスとしてこないクラスといて、安否確認が取れるまでとっても心配でした。幸い被害はなかったので、帰宅困難の保護者の方を待っていたくらいでしたが、保護者の方にケガなくお渡しする責任を感じました。

 

訓練だけでなく、朝の登園の時間帯や夕方など様々な想定でみんなでシュミレーションしていくことも大事だなと思います。どうしても会議が日々のことや行事に追われてしまうんだけれども!!

 

子どもたちの安全の確保のほかに、もひとつ大事なのが、不安がらせないこと。そのためにも職員が落ち着いて行動すること。とくに小さな子たちは見通しが持てないので大事です。

そこのところ避難訓練で何度もやってると違います。

子どもたちは地震と言われたら、担任のそばに集まって、頭を守るダンゴムシのポーズ。その後は赤ちゃんは抱っことおんぶ、二歳児さんまでは避難用の立ち乗りバギー(でっかい箱型のベビーカー。何人も乗れる)に乗って、大きい子たちは避難靴を履いて園庭避難します。

前の園では防災頭巾をかぶり、点呼もかねて背中に名前とアレルギーの書かれたテープを貼って、避難していました。

ちなみに普段のお散歩では立ち乗りバギーはもう卒業した二歳児さんにとっては、ちょっと嬉しい避難訓練なのでした。

 

又、ほかに不審者が来た場合の訓練もやったりします。園によっては消防士さんが消防車に乗ってくる日があるところも。子どもたちの憧れ……。

 

二歳児ともなると、避難訓練ごっこが始まります。「火事です!」と自主的に防災頭巾をみんなに配り、職員にはしっかり大人用ヘルメットを配り、点呼をする子どもたち。その素早いこと。。そしてロープを持って消防士さんに変身!ぴゅー!!と火事を消してくれます。うーん、頼もしい!