子どもの声は騒音?
ニュースで、騒音問題等で保育園が建設白紙になったとありました。
学童に勤めていた時に、騒音問題では相当苦労しました。
ご近所とのお付き合いはかなり重要である、保育園、幼稚園、学童。
運動会の当日、予行練習など、あらかじめ大きな音が出る行事は、一軒一軒にお手紙をお出しします。できれば手渡し。
これは、子どもたちのお昼寝中に、保育士が手分けして行っていました。
他にも、ご近所に保育園を身近に感じていただきたいと、焼き芋をしたらおすそ分けをする、お招きする日を作るなど、色々やっています。
良く外に出る園でも、保育園だったら、午前中の9時~11時半くらいまで、夕方は4時頃から5時頃など、子どもたちが外に出る時間は限られています(どんな生活をしているのかは、また後日)。
それでも、騒音問題での苦情の話は知り合いの保育園でもたくさんあります。
苦情が来ないように、外にあまり出られないとか、窓が開けられないとか、そんな話も聞きます。
学童でも、目の前の公園で遊べなくなったり……。
苦情って一人の声がものすごく大きい存在になってしまうんです。
でも、子どもの声が騒音に聞こえる、って……例えば電車や飛行機の中の子どもがうるさいという話もちょっと関わってくるのですが、いかに普段の生活で、お子さんのいない方が子どもたちと関わる環境がないか、そっちのほうが問題ではないかなと思います。
きっと昔は子どもがいっぱいいて、働き手だったり、その辺で遊んでたり、声があって当たり前だったんじゃないかな。十人兄弟だったら、思春期の若者とちびちゃんとが同居して当り前で、そこにおばあちゃんもいて…となったら、色んな人とのうまい付き合い方とか、よさとか、見えてくるんじゃないかなぁ……と思ったりしました。
ちなみに以前、学童のお泊り保育をするべく、ご近所さんに挨拶に行った時のこと。
「いいわよ、いいわよ、子どもは日本の宝だから。」
と言ってくださった方がいました。
予想以上の言葉に、(そうか、あの子たちは宝物なのか…)と改めて考えさせられ、さらっと言えるそのマダムに感動した私なのでした。